中小企業向け資金調達・ファクタリング

ファクタリングの定義

ファクタリングは、英語で「Factoring」と表記されます。日本語では、「売掛金買取」や「債権買取」とも呼ばれます。

具体的には、以下のような流れでファクタリングが行われます。

  1. 事業者がファクタリング会社に売掛金の買取を依頼する。
  2. ファクタリング会社が売掛金の審査を行う。
  3. 審査に通れば、ファクタリング会社が売掛金の80~90%程度の金額を事業者に支払う。
  4. ファクタリング会社が取引先に売掛金の支払い請求を行う。
  5. 取引先がファクタリング会社に売掛金の支払いを行う。

3社間ファクタリングと2社間ファクタリングの違い

ファクタリングには、大きく分けて3社間ファクタリング2社間ファクタリングの2種類があります。

3社間ファクタリング

3社間ファクタリングは、事業者、ファクタリング会社、取引先の3社間で契約を締結する方式です。ファクタリング会社が取引先に売掛金の支払い請求を行うため、事業者は取引先にファクタリング利用を知らせる必要がありません。

2社間ファクタリング

2社間ファクタリングは、事業者とファクタリング会社の2社間で契約を締結する方式です。ファクタリング会社が事業者に資金を支払い、事業者が取引先に売掛金の回収を行います。

2社間ファクタリング・3社間ファクタリングそれぞれの特徴は以下の表の通りです。

項 目3社間ファクタリング2社間ファクタリング
契約形態事業者・ファクタリング会社・取引先
の3社間
事業者・ファクタリング会社の2社間
取引先への通知不要必要
手数料比較的高額比較的低額
資金調達額売掛金の80~90%売掛金の70~80%
メリット取引先に知られない手数料が安い
デメリット手数料が高い取引先に知られる
2社間・3社間ファクタリングの違い

ファクタリングの種類

上記以外にも、特徴ある様々な種類のファクタリングが存在します。

手形ファクタリング手形を担保とするファクタリング
輸出ファクタリング輸出代金を回収するためのファクタリング
国内ノンリコースファクタリング取引先が倒産してもファクタリング会社が損失を負担するファクタリング
スポットファクタリング1回の取引のみを行うファクタリング
継続ファクタリング複数回の取引を行うファクタリング
その他のファクタリング

それぞれのメリットとデメリットを理解した上で、ニーズに合ったファクタリングを選択することが重要です。

まとめ

ファクタリングは、資金調達手段の一つとして有効な選択肢です。しかし、手数料が高額になるなど、デメリットもあります。ファクタリングを利用する前に、メリットとデメリットを理解した上で、慎重に検討することが重要です。

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